震災から一年が経ち、テレビでは様々な特集番組が放映されたようです。その中に、新聞社を舞台にした二つのドラマがありました。録画してじっくりと見させていただきました。
一つは、アメリカのニュース・ジャーナリズム博物館・「ニュージアム」に殿堂入りした“手書きの壁新聞”を貼りだし、被災した市民に情報を提供し続けた石巻日日新聞社を舞台にしたもの。
社長の近江弘一の役を中村雅俊さんが演じていました。この近江弘一氏という人物は、私の高校時代の同級生で、中村雅俊さんも、高校のかなり上の先輩に当たる方です。よって、今回のドラマは、共にふざけ合っていた同級生を、当時の青春ドラマの憧れの先輩が演じたということになります。「卵が先か、ニワトリが先か」みたいな、不思議な感覚をもって見させていただきました。
もう一つは、当地における地方紙の大手・河北新報社を舞台にしたもの。その中に、報道局整理部長・原谷守という人物が登場していましたが、この人も高校時代の同級生です。やはり、実物よりも二枚目の俳優さんが演じていましたが、こちらも、自分の知っている人が役柄として出てくるといった点においては、全く同様に、不思議な感じを受けながら見させてもらいました。
お二人とも、立派な社会人として活躍されているということは、同級生の私といたしましても誇らしい限りです。
話は変わりますが、震災後3、4ヶ月が過ぎた頃、避難先だった姉の家で、夕方、何とはなしにテレビをつけてみましたところ、歌手の岩崎宏美さん、森公子さん、中山エミリーさん等、ミュージカル「レ・ミゼラブル」のメンバーの方たちが、石巻の中学校を訪れたところが映し出されていました。そのまま引き続いて、森公子さんがJR仙石線の野蒜駅周辺を、高校時代に遠足で訪れた思い出を語りながら歩く姿なども映し出されました。ということは、メンバーの皆さんもお揃いで、この野蒜の地まで足を運んで下さったということなのでしょうか。私などの年代の者にとっては、AKB48やモーニング娘さん等のメンバー全員に足を運んでもらうよりも、「熱烈歓迎!ウェルカム!」で、はるかに喜ばしいことです。
ノーメイクのジャージ姿でもいいから、天地真理さんや、大澄賢也さんと一緒でなくてもいいから、小柳ルミ子さんが、もう、お姫様カットが似合わなくたっていいから、麻丘めぐみさん等が、当地まで足を運んで下さるのならば、それはもう、ただただ「めでたい」の一言に尽きます。
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