★「道祖神(どうそじん)」と猿田彦命
 男女が抱き合った姿の「道祖神」とは、実は猿田彦神を祀(まつ)ったものであるという俗説が古くからある。天の道が多方面に分かれているところ“天之八衢(あめのやちまた)”における神話に由来すると考えられる。「道祖神信仰」と「庚申(こうしん)信仰」が結びついて祀られるようにもなった。

★【垂加(すいか)神道】における猿田彦命
 江戸時代初期の儒者(じゅしゃ)・山崎闇斎(やまざきあんさい)が提唱した神道【垂加(すいか)神道】では、朱子学における「理」を、わが国古来の神道の「天之御中主(あめのみなかぬし)神」に当たるとした。そして、その教えを『日本書紀』神代巻(じんだいかん)にある神々の働きに求めた。

道は「日神(天照大神)」、教えは「猿田彦の導」くところだと説く。彼はアマテラスの御徳義と一体になるためには、一心不乱に神に祈り、微塵の曇りなき心身の清浄(せいじょう)をたもたねばならないとし、そうすることではじめて神明に通ずるとした。これがアマテラスの神勅(しんちょく)から採られた垂加神道で特に重んじられた「神垂祈祷(しんすいきとう)、冥加正直(みょうがせいちょく)」の意味である。
 そして、「天照大神の道(神道)」は、すなわち「天皇の道」となると説く。


★合気道の守護神
 合気道の創始者の名は植芝盛平(うえしばもりへい)である。翁(おう)は猿多毘古(さるたひこ)大神からその「合気の道」を伝授(でんじゅ)されたのだという。
合気とは、猿多毘古大神が皇大御神(すめおおみかみ)の“ミコトモチ”として植芝盛平翁に下した道である。そして、合気とは、“合気道の守護神”・天之叢雲(あめのむらくも)クキサムハラ竜王(又の名を速武産(はやたけむす)大神)の「働き」だという。

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